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北米・米国・加州・スタンフォード・パロアルト地区での用語を列挙してみましたが、どちらかというと、用語の説明というよりその言葉にかかわる雑記です。なにやらお金がらみの項目がやたら多い気がしますが、要は日常生活の大部分においては日本もアメリカもあまり違いは無いという事です。先人の皆様に感謝。
Department of Motor Vehicles (DMV)
州によって名称が違うらしい。大雑把には、日本の警察の運転免許業務と陸運局を合わせたようなお役所。選挙人名簿の管理もする事と関連して米国籍の人は転入後すぐにここで加州の免許証か写真付身分証明書を取得する事になっているらしい。私が免許取得したのは渡米後かなり経ってからだったのは内緒。とはいえ、実際 DMV で免許の申請や試験をした際に特段そのことについてお咎めは無かったので、少なくとも当時は、非米国人はゆっくりでもよかったのだろう。
back up
車をバックさせること。DMV の免許実車試験でこれをやれと言われて意味が分からないのでポカンとしてたら3点引かれたのも懐かしい思い出。
driver's handbook
交通法規集。印刷されて冊子になったものはだいぶ前は郵便局や図書館にも置いてあったけれども、今は DMV の建物以外の場所ではあまり見かけなくなってしまった。試験を受ける前に一度は読んでおく必要あり。加州に転入した人はほぼかならず目を通すものだからだろうか、1ページ目に在任中の州知事のあいさつが載っている。自分が来た時はシュワ氏だった。
Caltrain
サンノゼ~パロアルト~サンフランシスコを結ぶ近郊鉄道。ここ数年、利用者と赤字がともに絶賛増大中。日本車輌の客車が多く、以前いた豊川をちょっとだけ思い出したり。
VTA (Santa Clara Valley Transportation Authority)
サンタクララ郡(サンノゼ~パロアルトのあたり)の公共交通機関。バスと路面電車(軽鉄道?)を運行。なかなか便利なので車がなくても (無駄に街が広いので時間はそれなりにかかるが) 何とか生活できてしまう。
Amtrak
鉄道旅客事業を行う連邦の公社。近くで利用できる駅はサンノゼ駅(バンクーバー・シアトル~ロサンゼルス)やエメリビル駅(始発~デンバー~シカゴ)。車窓がとても素晴らしい。遅延しない事が稀なのが難点。
USPS (U.S. Postal Service)
米国郵政公社。渡米後しばらく UPS とごっちゃにしていたのは内緒。大学キャンパス内にも郵便局店舗が一軒ある。なんか行くたびに料金が上がっているような気が、とてもする。以前は値上げのたびに1セントの切手を追加する手間があったが、ちょっと前から無期限有効の切手が出るようになった。貯金業務はない。国際郵便為替は少なくとも作成する業務はある模様。米国のパスポートの窓口業務を受託しているそうで、パスポートの申請書が山積みに置かれている。証明写真も作ってくれるが、かなり割高。

drug store
薬に限らず日持ちのする日用品全般を扱う。食品はインスタントものやお菓子、缶・瓶類の飲料品くらい。とはいえ、自炊しない場合、この種のお店でも日常のかなりの部分は間にあってしまう。
farmer's market
農家直送の採りたての野菜・果物・乳製品など種類が豊富。新鮮さ以外にも有機栽培であることをウリにした出店もあり、まだ量産には達していない新品種を試食できたりと、なかなか。スタンフォード・パロアルト地区でも盛況。場所は商店街の公共駐車場だったり歩行者天国にした道路であったり。頻度はたいていは週一で、週末の午前中から昼まで。以前は収穫期だけだったが最近は通年で催されるところも増えた。別に安いというわけではないので本能に任せて思うがままに選んでしまうと支払いの段階で悶絶することに。
sweet rice, sticky rice
もち米
brown rice
玄米

daylight saving time
略して DST。地磁気の変化の指標とは別で、みんなで生活の時間をずらして電気を節約しようキャンペーンの事。日本語に訳すと夏時間、でいいのだろうけど、 Summer Time とは言わないのは何故なのかは知らない。加州太平洋側はベーリング海でキンキンに冷やされた寒流のおかげで温度と湿度が低く夏場の夕方はなかなかに快適なので、DST は仕事後の快適な時間が長くなるという点で、よい。最近期間が延長になり年の半分以上がこれになってしまったのはいかがなものか?
high speed internet
と業者は謳うものの、住宅地区では「はいすぴーど」とひらがな書きしたくなるくらい遅い。ピーヒョロロなモデムの数倍でれば御の字、というくらいな残念賞。住宅の密度が低いのでまあ理解の範囲内なのだけど、それにしても。なお、大学構内は無線・有線ともども素晴らしく速い。

cash back
お店のレジでよく聞く言葉。なんだか割引かなにかでお金が戻ってくるような気がするけど気のせい。お店でカードを使ったときに、買いものした分に追加して課金してもらいその分を現金で受け取る、というもの。他社 ATM を利用した場合のような手数料がまったくかからずに現金を手にすることができるので便利。でも 20 ドルより多めをお願いすると嫌な顔をされる事多々あり。最近これをしないお店が増えてきたような。
paper or plastic?
お店の人が、買った品物をいれるのに紙袋とビニール袋のどちらにするか、を尋ねる時の言葉。最近はエコなんとかで紙だけのお店も。地区によってはこの袋に課税するところも出てきたが、大雑把というかやりすぎでは?
debit or credit?
決裁をデビットとしてするかクレジットとして処理するのか尋ねてくるのだけど・・・これ、違いがよくわからんです。こちらが出したカードがデビットだろうがクレジットだろうが訊ねてくるし、どちらで答えても明細に反映される数字や日時が変わるわけでもないようで・・・謎。

debit card
銀行のATM カードにクレジットカードとほぼ同じ機能がついたもの。疑似クレジットカードとして機能するための16桁の番号+クレジットカード会社のロゴ、ATM で機能するための銀行の顧客番号がすべて印字されている。買いものの際に使うときには、店頭で ATM Card といっても通じる。店頭では署名ではなく4桁の暗証番号で本人確認する事が多い点と、銀行口座から即座にお金がひかれるという点以外は、(バーチャルでは無い)お店で使っている分にはクレジットカードとの違いはあまり感じない。以前は基本的に利用者がなにか年会費のようなものをとられる事はなかったのだが、どうも最近は月一度でも使うと利用手数料を取るようになった模様。
cheque/check
小切手。なんだかお金持ちになった気分にしてくれるが気のせい。カード化が進んだ今ではいささか古風な決済手段になってしまったが、家賃のように小切手以外での支払い手段が利用できない場合も多く、健在。当座預金口座を開設した時や、その後使い切った際に追加で発行してもらえるのだけれども・・・25枚綴りのものをいっぺんに4つ計100枚くらいくれるのだが、しかし、これを使いきるのはすごく時間がかかって大変なのではないだろうか? 自分が今使っている小切手に印刷されている住所は2つ前のもの。
checking account
日本の当座預金口座が一番近いのだろうか。ほぼ決済専用の口座で、自動引き落としや振り込み、小切手や debit card の処理などはこの口座を通す事がほとんど。利子は付かない事が多いが、わずかにつくタイプのものも。最近は月極めの決裁はカード経由が多いので、支払いに直接この口座を使う事はすくなくなった。
saving account
利子つきで日本の普通預貯金口座に近い。いちおうこのタイプの口座を決済用に指定することもできるけれど、1か月での出し入れ回数に制限があったりするので注意。実用上は定期と当座の中間的ななにか、という程度の理解で問題ないように思う。
certified deposit (CD)
定期預金にあたるもの。利率が若干低い代わりに満期前でも違約金無しで引き出す事ができるものもあったりで種類が豊富。
FDIC (Federal Deposit Insurance Corporation)
連邦預金保険機構。2008年秋から急に忙しくなったそうな。
statement
銀行預金(やクレジットカード)の明細のこと。通帳がないかわりに月に一回の頻度で作成される。以前は印刷されたもの(+使用後の決済・無効化処理が済んだ小切手の実物)を郵送してくれたけれど、最近はネット経由が主流。紙を使わないのでエコなる口上も聞くけれど、エコうんぬんはさておき、個人情報漏れ防止と切手代節約のためにもネット経由は銀行にとっては都合がいいのだろう。
deposit
銀行での預け入れ以外に、レンタカーやホテルを利用する際に供託・保証金としてクレジットカードを見せる時にも聞く。

tax return
確定申告のこと。暦年にあった課税対象所得についてその翌年2~4月の期間に郵送やインターネット経由で行う。連邦税の他に加州では州税の分もある。場所によっては市町村や郡のものも。納税額を確定させると大抵の場合には源泉徴収で多めにとられていた分の還付があるわけだが、たまに追加を払う事になる場合もあってそうなると悲しい。税率は・・・人的控除などが少ないので住宅ローン金利等の大きな控除が適用されない場合・・・むちゃくちゃ高い。
1040
「てん・ふぉーてぃ」と発音。米国連邦税の確定申告の書式番号。関係無い人にはただの4桁の数字だけれども、米国で収入が有る・あった人は少なからずこの数字に反応するので米国人判別法としても使えるかもしれない。 所得の金額・内容や税制上の立場・区分などに応じて 1040A 1040EZ などの簡略書式や非居住者用の 1040NR で済む場合も。
540
こちらは加州の書式番号。
W-2
暦年での源泉徴収や収入額のまとめ。確定申告が始まるすこし前に雇用主がくれる。これに書かれた数字を使って確定申告の欄を埋めていく。
1099-INT
同じく確定申告期間のすこし前に銀行から送られてくる昨暦年での利息のまとめ。利子は分離課税ではないので、他の収入と合算して確定申告の計算をする。
sales tax
消費税とはいろいろ違うらしいが、違いは知らない。食品などの生活に必須なもの以外全般にかかる。課税・非課税の基準はいまいち不明瞭。航空券は国内線も非課税、と聞いたことはある。州と郡の取り分が合算されて課税される。加算率が郡ごとに違うので買いものをした場所によって税率が微妙に違う。シリコンバレーのあたりでは概ね約8%ちょい。高い。
403(b)
大学などの非営利団体従業員のための確定拠出型年金の通称。401(k) とどう違うのかはよく知らない。スタンフォード大の従業員の場合、投資信託会社の Fidelity が窓口になって Fidelity 自身と Vanguard 社が用意するいくつかのコースから選択してお金を分配投資する。米国国債が中心の債券投資、NY市場連動型の米国内株、米国外株投資(日英の比率が高い)、大まかな年齢ごとに比率を調整したお薦めコース、などが選択肢の中心。株については(個別の銘柄は選べないが)セクター投資も可能なのだが、追加書類が要る+管理手数料がけっこう高い+そもそも正直なところよくわからない、ので自分は選んだ事はない。が、こちらをメインにしている人も。
social security
アメリカの年金。所得のうち約10万ドル以下の部分に対して所得税等とは別に概ね6%徴収(2011年は景気刺激策減税でこの数字がすこし低めらしい)。労使折半で同額を雇用主も納めている、はず。所得税の源泉徴収と同時に取られる。毎年、確定申告処理が終わった7月頃に社会保障庁 (SSA: Social Security Admin.) から寄与の累積点数と給付金額予想などのサマリーが送られてくる。サマリーには、法令や経済状況により給付額や支給開始年齢が変わるかも、なる文言が毎年決まり文句的についてくるのだが去年は、2035年くらいに基金が払底するかも、なる文言が新たに追加されていた・・。
SSN
SunSpot Number の事・・・ではなく、日本でいう年金手帳番号のようなもの。納税者番号としても機能するので米国で課税対象所得が発生した場合に非米国人でもこの番号を振られるケースも。総背番号制の担い手。

作成開始:平成18年5月、最終更新:平成24年1月
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